熱力学的測定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/29 07:46 UTC 版)
「等温滴定カロリメトリー」の記事における「熱力学的測定」の解説
ITCは、溶液中での2つ以上の分子間の相互作用について、その結合定数( K a {\displaystyle K_{a}} )、エンタルピー変化( Δ H {\displaystyle \Delta H} )、結合量論比( n {\displaystyle n} )を決定することができる定量的手法である。測定結果から、次の関係式を用いてギブズ自由エネルギー変化( Δ G {\displaystyle \Delta G} )およびエントロピー変化( Δ S {\displaystyle \Delta S} )を決定することができる: Δ G = − R T ln K a = Δ H − T Δ S {\displaystyle \Delta G=-RT\ln {K_{a}}=\Delta H-T\Delta S} ( R {\displaystyle R} は気体定数、 T {\displaystyle T} は絶対温度)。 結合親和性の正確な測定のためには、サーモグラムの曲線はシグモイドでなければならない。曲線のプロファイルはc値によって決定される。c値は以下の方程式を用いて計算される。 c = n ∗ K a ∗ M {\displaystyle c=n*Ka*M} 上式において、 n {\displaystyle n} は結合の化学量論比、 K a {\displaystyle K_{a}} は結合定数、 M {\displaystyle M} はセル中の分子の濃度である。
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