無機塩化物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 09:56 UTC 版)
金属塩化物はたいていイオン結合性が高く水中でも単純に塩化物イオン(アニオン)と金属イオン(カチオン)とに乖離(電離)し水に対して溶解性が高い。ただし、1価の銀、銅、金、水銀、タリウムの塩化物および2価の鉛、白金の塩化物は水に難溶である。 また、高酸化数の遷移金属や非金属元素の塩化物は共有結合性が支配的であり気体または揮発性が高い固体ないしは液体である。これらの塩化物は水中では加水分解してオキソ酸と塩酸を生じる。 イオン結合性が高い金属塩化物に不揮発性である濃硫酸を加えると、塩化水素がガスとして遊離する。 金属塩化物に類似するものとして、アンモニウムや、第四級アンモニウムなどの有機物と塩化物イオンにより形成された塩、またアミンなど塩基性有機化合物と塩酸により形成された塩(塩酸塩)もある。
※この「無機塩化物」の解説は、「塩化物」の解説の一部です。
「無機塩化物」を含む「塩化物」の記事については、「塩化物」の概要を参照ください。
- 無機塩化物のページへのリンク