炎症性乳がん
炎症性乳がん(えんしょうせいにゅうがん)
乳房の皮膚がオレンジの皮のように赤く腫れる特殊な型の乳がんです。しこりはほとんどなく、がん細胞が乳房全体に広がり、皮下のリンパ管ががんでふさがれ、リンパ液が滞ります。外見は乳腺炎にそっくりですがマンモグラフィを撮ると特徴的な画像が現れるので、診断はつけやすいようです。一般的には予後が悪いタイプのがんです。発生頻度は1~4%とされています。乳腺炎の場合は化膿してたまっている膿を外に出さなければなりませんが、炎症性乳がんの場合はメスを入れることにより、血管の中のがん細胞が全身に飛び散る可能性があるので、化学療法やホルモン療法などの全身療法が治療の中心とされています。ただし、局所療法として、手術や放射線療法を行う場合もあります。
→乳腺炎
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