深層水と暖流
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/25 15:31 UTC 版)
水深300mより深い部分には水温1~2度ほどの冷たい日本海固有水(海洋深層水)があり、冷たい海に住む魚類が棲んでいる。また300mより浅い表層部では、暖流である対馬海流が湾内に入ってくるため、ブリなど南の温暖な海の魚類も同時に棲んでいる。このため、富山湾には日本海に生息する魚類(約800種類)のうち半分以上(約500種類)がおり、獲れる魚の種類が非常に多いため「天然のいけす」とも呼ばれる。その他、海底谷は貝やエビなどの生物の住処である。加えて黒部川など多くの河川が森からの栄養を海底に送り込むため、多くの魚が繁殖できる豊かな漁場になる条件が揃っており、ブリやホタルイカを捕獲する定置網漁業が古くから発達している。 対馬海流が湾内に入るため沿岸は緯度の割には温暖であり、暖温帯の南方に多い常緑広葉樹林が湾岸部に多く分布している。
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