海綿と判明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/10/22 16:00 UTC 版)
「エルタニン・アンテナ」の記事における「海綿と判明」の解説
2003年に水中音響学者のトム・デマリィが、1960年代当時エルタニンに乗船していたA.F. アモスにこの物体について照会したところ、この物体はすでに1971年、Bruce C. Heezen とCharles D. HollisterによってCladirhiza concrescens(肉食性カイメンの一つ)という学名で記載されていることがわかった。このHeezenとHollisterの本には、エルタニンの撮影した写真と並んで、1888年にアレキサンダー・アガシーが航海記『Three Cruses of the Blake』に掲載したスケッチも載せられていたのである。 Cladirhiza concrescensについて、この二人の学者は「何となく宇宙的なアンテナにも見える」海綿だ、と記している。アガシーはこの海綿を「長い茎が、泥に深く埋もれた枝分かれした根につながっている。茎には4-6個のカニのような付属物のついたこぶがある。それら海綿は、間違いなく、海底の広大な平野を覆っているのだ」と記録していた。以上のことから、この謎の物体が我々にとって未知の文明がもたらしたものだ、という主張は退けられ、これは非常に奇妙な形状をしているものの自然界の産物であることが明らかになった。 現在、同種はコンドロクラディア属に変更され、Chondrocladia concrescensとなっている。
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