海底斜面崩壊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 09:00 UTC 版)
海底地盤の傾斜は陸上に比べて非常に緩く、斜面崩壊など起こらないように見える。しかし現実には、地震などの外力が働くと、海水を巻き込んで流動性が増すため、非常に大規模な崩壊を起こしている。 原因としては、地震のほかに、豪雨などで土砂の堆積が急速に進んだことによって圧密が遅れ、強度が低くなることなどがあげられる。 事例として、ニース空港埋立地(フランス)、カナダのフレーザー川河口沖、ニューファンドランド島(カナダ)沖のグランドバンク などで発見されている。 海底斜面崩壊が生じたときに最も問題となるのは、海底に存在する電気、通信などのライフラインを引きちぎってしまうことと、海底油田、天然ガス、メタンハイドレートなどの海底資源を埋没させてしまうことである。
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