浦賀水道での貨物船との衝突
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 03:34 UTC 版)
「高千穂丸 (フェリー)」の記事における「浦賀水道での貨物船との衝突」の解説
1982年9月9日、19時5分ごろ川崎港から細島港へ向かって航行中だった本船は、第二海堡灯台の西北西約3,5kmの地点、浦賀水道航路北口の手前で貨物船サンワフォンテンと衝突した。本船の右舷中央部やや後方がサンワフォンテンの左舷船首に後方から約30度の角度で衝突した後、減速した本船の右舷中央部に、サンワフォンテンの左舷船首が再度衝突した。衝突により、本船は、右舷中央部の外板に軽微な凹損を伴う約20メートルの擦過傷を生じ、サンワフォンテンは左舷船首ブルワークが約17メートルにわたって曲損した。 事故発生当時、天候は曇で、風力4の南西の風が吹いており、日没後約1時間が経過していたが、視界は良好で船体を視認出来る明るさであった。事故原因は、浦賀水道航路北口の北方水域を航行する際、サンワフォンテンおよび別の小型タンカーに後方から急速に接近する本船が、早目に減速して安全な船間距離を保つことなく、サンワフォンテンおよび小型タンカーの間に進入し、両船に著しく接近したことで発生したが、サンワフォンテンが小型タンカーおよび急速に接近する本船を確認していたのに、本船の前路を押える態勢で大きく転針したことも一因とされた。
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