活性化条件とは? わかりやすく解説

活性化条件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/06 07:11 UTC 版)

TEVプロテアーゼ」の記事における「活性化条件」の解説

50 mM Tris-HCl (pH 8.0)、0.5 mM EDTA 、1mM DTT4℃での条件下で融合タンパク質切断行われる事が多く、これはもっとも標準的な実験条件である。低温での融合タンパク質切断実験多くは、融合タンパク質低温処理する事により、融合タンパク質自体劣化を防ぐ事を目的としている。融合タンパク質によっては切断効率著しく低下する場合存在するが、これは融合タンパク質付加されTEVプロテアーゼサイトが立体構造的に融合タンパク質表面露出していないなどの理由考えられるまた、亜鉛含んだ融合タンパク質(例:ジンクフィンガーモチーフを有するタンパク質)をTEVプロテアーゼ処理する際は注意が必要であり、融合タンパク質結合していない亜鉛緩衝液中から除去しない限りTEVプロテアーゼによる切断効率上昇しない。これは亜鉛TEVプロテアーゼ活性阻害するためである。EDTAなどの強力なキレート剤用いて緩衝液中から亜鉛などの金属イオン除去した場合融合タンパク質含まれる亜鉛などの金属イオン同時キレートされてしまう事があり、金属イオン結合する事によって立体構造維持している融合タンパク質であれば生理活性失ってしまう。このような状況を防ぐため、DTTグルタチオンやβ-メルカプトエタノールなどの還元剤変えEDTA代わりにクエン酸などのキレート効果が弱いものを用いてTEVプロテアーゼ処理を行う。またTEVプロテアーゼ活性高めるため20条件下で切断する事もある。TEVプロテアーゼ処理を4℃行なった場合より20で処理を行なった場合の方が3倍多く基質切断する事が確認されている。

※この「活性化条件」の解説は、「TEVプロテアーゼ」の解説の一部です。
「活性化条件」を含む「TEVプロテアーゼ」の記事については、「TEVプロテアーゼ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「活性化条件」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「活性化条件」の関連用語

活性化条件のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



活性化条件のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのTEVプロテアーゼ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS