法衣・袈裟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/12 16:11 UTC 版)
素絹五条を用いる理由として、 末法の下位を表す(ひいては教えが実であることを表す) 末法折伏の修行に便利 の2点をあげている。 衣色に薄墨を用いる理由として、 名字即の位を表す 金襴豪華な他宗僧侶と、見た目で容易に区別できる 標幟(はたのぼり)を明示し、順縁あるいは逆縁を結ぶ 見た目で容易に自宗僧侶とわかることによって、非行を自制できる(見た目で何宗か区別のつかない僧侶がやりたい放題し、しかも似たような格好をする他の宗派にその罪を着せている。しかし、薄墨だと違いがはっきりしていて紛らわしくなく、名乗らなくても見た目で誰でも区別がつく。) の4点をあげている。 白袈裟を用いる理由として 理即の位を表す 日蓮が着用していた時期がある 白蓮華を表す薄墨衣の上に白袈裟を架けた状態を、泥水の白蓮華に擬し、当体の蓮華を表す 薄墨衣の上に白袈裟を架けた状態を、泥濁りの中にいても泥濁りに染まらない様子と擬し、世法に染まらないことを表す や、 日本の俗人は喪服を除いて白色の服を着ないため、俗人と区別できる 白色は清浄・無染であり、白法流布の様相を表す ほかをあげている。
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