法律制定へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 00:40 UTC 版)
1973年(昭和48年)6月、ようやく岩稜会の長年にわたる主張が認められ、消費生活用製品安全法が制定された際にクライミングロープも対象となった。これによってクライミングロープは直径9 mm以上とされ、直径8 mmのロープはダブル(二重)にして使用しても補助ロープとしてみなされ登山用としては認められないものとなった。1975年(昭和50年)6月にはクライミングロープの安全基準が公布され、世界で初めてのクライミングロープの安全基準が日本にできた。 岩稜会員がナイロン製ロープ破断で死亡してから同法ができるまで、通商産業省(現経済産業省)調べで判明しているだけで20人を超える登山者がロープ破断で死亡している。同法施行後、ナイロン製ロープの破断による死者はなくなったといわれている。 安全基準の実施後、日本山岳会は1977年(昭和52年)版『山日記』に、1956年版『山日記』の篠田の記述で多くの人に迷惑をかけたとして、21年ぶりに実質的に訂正となる「お詫び」を掲載した。
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