沿岸部を運行する長距離列車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/31 16:13 UTC 版)
「トラベルトレイン」の記事における「沿岸部を運行する長距離列車」の解説
ティルト・トレイン (Tilt Train) がブリスベン - ケアンズ間の1,681kmの区間をノース・コースト線経由でクイーンズランド州東海岸に沿って運行されている。 ティルト・トレイン ティルト・トレインは車体傾斜機構を取り入れた車両を使用している。6両編成の客車を前後2両のディーゼル機関車で牽引する列車が週2往復運行されている。所要時間は23時間55分である。他に6両編成の電車による区間運転の列車があり、ブリスベン - ロックハンプトン間(639km、所要時間7時間25分)の列車が週7.5往復、ブリスベン - バンダバーグ間(351km、所要時間4時間25分)の列車が週4.5往復運行されている。座席種別は、ビジネスクラスの座席とエコノミークラスの座席がある。売店で飲食物を買うことができる。 最初のティルト・トレインは動力分散方式の電車で、日立製作所製のJR四国8000系を基に製造。カーブ区間で車体を最大5度傾けることにより狭軌では世界最速の営業最高速度170km/hを実現し、1998年11月にブリスベン - ロックハンプトン間で営業運転が開始された。1999-2000年度にはブリスベン - バンダバーグ間の便が設定された。ロックハンプトン以北は電化されていないため電車は運転できないので、ディーゼル機関車牽引のティルト・トレインも開発され、2003年6月にブリスベン - ケアンズ間で営業運転が開始された。2004年11月15日に脱線事故 (en:Cairns Tilt Train derailment) を起こしたため安全対策が完了するまで当面は最高速度100km/hとされ、その後安全対策が完了し2007年6月15日に通常速度の160km/h運転に復帰した。 停車駅(2009年4月5日現在) ローマ・ストリート駅(ブリスベン) - カブルチャー駅 - ■ランズボロー駅 - ナンボー駅 - クーロイ駅 - ギンピー・ノース駅 - メリーボロー・ウェスト駅 - ■Howard - バンダバーグ駅 - ▲ミリアム・ベール駅 - グラッドストーン駅 - ▲Mount Larcom - ロックハンプトン駅 - St Lawrence - Carmila - サリナ駅 - マッカイ駅 - プロサーパイン駅 - ボーエン駅 - ホーム・ヒル駅 - エア駅 - Giru - タウンズビル駅 - インガム駅 - カードウェル駅 - タリー駅 - イニスフェイル駅 - バビンダ駅 - ゴードンベール駅 - ケアンズ駅 ▲…ケアンズ発着のティルト・トレインは通過。 ■…ケアンズ発着のティルト・トレインとザ・サンランダーは通過。
※この「沿岸部を運行する長距離列車」の解説は、「トラベルトレイン」の解説の一部です。
「沿岸部を運行する長距離列車」を含む「トラベルトレイン」の記事については、「トラベルトレイン」の概要を参照ください。
- 沿岸部を運行する長距離列車のページへのリンク