治水~2005年台風14号~
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 08:55 UTC 版)
「弥栄ダム」の記事における「治水~2005年台風14号~」の解説
前者の例をみると、2005年9月6日から7日に掛けて西日本を通過した台風14号は小瀬川上流域で降り始めからの総雨量が404mmを記録し、55年ぶりの豪雨となった。これは戦後最大の枕崎台風や錦帯橋を破壊したキジア台風、ルース台風に匹敵する規模の雨量であり、西日本各地で浸水による被害が拡大した。この際弥栄ダムの洪水調節によって上流の洪水を貯水。下流への流下をカットした。 国土交通省ではダムが仮に建設されず洪水が下流に流下した場合、基準点において「小瀬川水系工事実施基本計画」が定めた計画高水位(小瀬川の場合は6.07m)を1.0m以上超える7.10mの増水になると試算した。計画高水位を超えてしまうと堤防決壊や堤防越流といった事態を惹き起こし、家屋の浸水・流失といった被害を招く確率が極めて高くなる。しかしダムによる洪水調節の結果、小瀬川の水位を警戒水位並の4.0mに抑えた。これにより小瀬川本川流域においては浸水などの被害が殆ど見られなかった。
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