池ノ谷地蔵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 05:50 UTC 版)
池谷地蔵、池地蔵(いけのじぞう)などとも。京都市左京区粟田口如意ヶ嶽町。如意ヶ嶽登山道山頂付近より北上、または比叡平より南下した辺りに在る。如意寺由来の地蔵菩薩像で、高さ約1.5メートル、『昭和京都名所図会』によれば如意越の道半ば。かつてはこの辺りの崖下に池があり、それが名称の由来であるとも考えられる。この池は現在は見られない。寺伝によれば浄土宗金戒光明寺に属し、江戸中期から信仰を集めた。また付近はホトトギスの名所であったようで、渡忠秋は「郭公をききに池の谷にまかりて」との詞書きで、「おく山のいけのあたりのほととぎす影さへみえて鳴わたりつつ」と詠んだ。春には山桜が見られる。現在、病気回復や商売繁盛で信仰を集めており、また境内には「薬草園」があり、多種の薬草が植えられている。
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