永久凍土地域の建築
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 04:32 UTC 版)
永久凍土上での建物やパイプラインの建設はそれらの排熱で凍土が融解して沈み込むために技術的に困難を伴う。この対策として基礎に木材やパイルを打ち込む、石材を厚く(1 - 2mの厚さ)敷き詰めた上に建造する、無水アンモニアのヒートパイプを使用するなどしている。アラスカ縦断パイプラインでは、パイプラインが永久凍土に沈むのを防ぐために断熱ヒートパイプを使用している。ヤクーツクの永久凍土研究所は、大きな建物が凍結した地面に沈むのを効果的に防ぐ方法として支柱を深度15m以下まで伸ばすのが有効であるとした。この深さまで行けば季節変化の影響を受けず、内部の温度はおよそ-5℃のまま変化しない。 永久凍土を溶かすと地面が傾くため、杭を打って地面と隙間を作って建築している。 地域熱供給を行うためのヒートパイプ。地面を通すと周りの永久凍土を溶かすことから地面から離して設置される。
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