水-臭化リチウム吸収式冷凍機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/10 06:46 UTC 版)
「吸収式冷凍機」の記事における「水-臭化リチウム吸収式冷凍機」の解説
水-臭化リチウム吸収式冷凍機は、水を冷媒、オクチルアルコールなどの伝熱促進剤・クロム酸などの防食材を添加した臭化リチウムを吸収液として使用するものである。 次のような特徴がある。 利点 消費電力が少なく電力の最大需要を抑えられる。 フロン類を使用しない。 内部圧力が外部よりも低いため、圧力容器・ボイラーとならず冷凍機本体の運転に資格が不要である。(ただし、熱源として蒸気・高温水ボイラーを使用する場合はその資格が必要である) 欠点 ほぼ真空状態で運転が行われるため、抽気・真空度検査などの定期点検を行わないと、機器効率が極端に低下する。 同容量の蒸気圧縮冷凍機と比較して、排熱量が多く大型の冷却塔が必要である。また、空冷化が困難でもある。 蒸気圧縮冷凍機と比較して、内部の熱容量が大きく起動に時間がかかる。 臭化リチウムは腐食性が強いため、クロム酸などの有害物質を防食材として吸収液に添加する必要がある。 (現在ではクロム酸を使用する事は無く、モリブデン酸の添加物を使用している。)
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