水晶の双晶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/24 22:54 UTC 版)
水晶の双晶は十数種類あるといわれており、代表的なものには日本式双晶、ドフィーネ式双晶、ブラジル式双晶などがある。 日本式双晶は2つの結晶が84°33′の角度で接合したものである。その形から「平板式夫婦水晶」とも呼ばれ、2つの結晶が丁度よく接合しているので、江戸時代には眼鏡に加工されることもあった。 ドフィーネ式双晶は同軸上に双晶となるため、一目では判別しにくいが、水晶の柱面の隅には小さな面ができることがある。この面は単結晶の場合には柱面1つおきに左右どちらか片方にしかできないが、ドフィーネ式双晶ではその面が柱面ごとに左右どちらか同じ方向に連続して現れる。ただし6面全ての柱面に現れることはまれで、1箇所でも連続して現れればドフィーネ式双晶と認められる。 ブラジル式双晶も同軸式の双晶で、柱面の隅にできる小さな面が1つの柱面上に左右向かい合うように現れるので判別できる。ただし、これも柱面1つおきの3面全てに向かい合う小面が現れることはまれで、1つの面で確認できればブラジル式双晶と認めてよい。 ドフィーネ式双晶は右水晶同士、あるいは左水晶同士の双晶なのに対して、ブラジル式双晶は右水晶と左水晶が合わさった双晶である。
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