美水かがみとは? わかりやすく解説

美水かがみ

(水奈つかさ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/29 16:37 UTC 版)

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美水 かがみ
生誕 1977年(42 - 43歳)
埼玉県幸手市
国籍 日本
職業 漫画家
活動期間 ? -
代表作 らき☆すた
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美水 かがみ(よしみず かがみ、1977年[1] - )は、日本男性漫画家埼玉県幸手市出身、さいたま市在住[1]春日部共栄高等学校卒業。また以前は、水奈 つかさ(すいな つかさ)という名義も使用していた[2][3]

来歴・人物

中学時代から絵を描くのが好きで、高校時代にクラスメイトの描いた漫画に影響され、アニメーション研究部[4]に所属、本格的に漫画やイラストを描き始める。高校卒業後、専門学校を経て、ゲーム会社に入社、グラフィッカー、原画家となる。その当時、同人活動をしていたところ、後に『コンプティーク』の編集者・編集長となる加藤剛(『らき☆すた』ではウサギのキャラクター「編集K」として描かれる)と出会う[2][5]

退社後、加藤が『コンプティーク』の編集者となり、その加藤からミニカットやアンソロジーコミックの執筆依頼を受けていた。その後、これまで連載されていた漫画が終了するに伴って空いたページを埋めるため、新連載用のオリジナル作品の執筆の依頼を受ける。この時にできた作品が『らき☆すた』であり、すぐにページ数や掲載誌が増えるなど、人気を博す[2][5]

2015年以降は『コンプティーク』にて『らき☆すた』[6]宮河家の空腹[7]を不定期連載。

主な作品

原画

  • 笑わないエリカ(ペンギンワークス) - 水奈つかさ名義[3]
  • ケーキ×3! 〜苺いちえ〜(frau)
  • らき☆すた 〜陵桜学園 桜藤祭〜(角川書店) - 原案・総監修・メインキャラバストアップ作画

漫画

小説挿絵

アニメ

デザイン

  • 『コンプちゃん』(月刊コンプティークのマスコットキャラクター) - キャラクターデザイン
  • アニ店特急』2008冬 - デザイン協力
  • ゲーム『homage(オマージュ)』 - タオ族・グラキア族用武器・防具セットデザイン
  • ゲーム『ドルアーガの塔 The Recovery of BABYLIM』 - 「くぉっくすのしりもち。」アイテムデザイン[10]
  • テレビアニメ『キディ・ガーランド』 - 「CGさくら」原案
  • 『共栄ちゃん』(共栄大学イメージキャラクター) - キャラクターデザイン
  • ゲーム『アクエリアンエイジ 冥約の少女』 - メインビジュアル
  • 『武比奈まい』(川内優輝応援キャラクター) - キャラクターデザイン

イラスト(オリジナル)

イラスト(寄稿)

出演

エピソード

  • 2008年時点では祖母、愛犬であるシベリアン・ハスキーの「チェリー」と暮らしていた[1]。チェリーは母とともに『らき☆すた』テレビアニメ後期提供バック写真に登場して以降ファンに知られるようになった。チェリーを相当かわいがっているらしく、インタビューではしばしば、愛犬のかわいさについて小一時間語るほどであった[11]。チェリーは2008年に死去したが、公表されたのは2014年発売の『らき☆すたファンブック 10周年だよ、全員集合!』のインタビューにおいてのことである[12]。2015年現在は、若く元気な黒いラブラドール・レトリバー[13][14]と、子犬のシベリアン・ハスキーである「ミウ」[15][16]を飼っている。
  • 高校時代はアニメーション研究部に所属しており、美水かがみというペンネームはその部誌ですでに使用していた。本名の苗字を一音ずつばらして好きな漢字を当てはめたら「美水鏡」と人の名前のようになったため、さらに名前に見える部分をひらがなにしたという。また、同様に作った「つかさ」と名のつく名義(水奈つかさ[3])でゲーム関係の仕事も行っていた。『らき☆すた』のキャラクター柊かがみ柊つかさの名前は、この2つのペンネームから取られている。複数の名義を使っているのは、当時、ペンネームを複数持つのが流行っていたからとのこと[2][5]
  • 専門学校時代から2005年頃まで同人活動をしていた。主に七海多葉咲が運営する同人サークル「muguet paradis」にて活動していたほか、「きまぐれ夜桜屋」という個人サークルで活動することもあった。
  • 『らき☆すた』の連載開始後わずか3か月で『コンプティーク』誌上コラム「VoiceStation」に登場し、4コマ漫画『あずまんが大王』のファンであることを明かしている。またこのとき、『らき☆すた』初のカラー漫画が描かれているが、陵桜学園の制服は緑色であり、後の赤色とは違っている[17]
  • 『らき☆すた』の黒井ななこが千葉ロッテマリーンズファンであることから彼もファンであると思われがちだが、実際にファンなのは編集者の加藤剛であり、美水自身はむしろ作中の描写ではこなた派であることを告白している[18]
  • 2007年11月4日青山学院大学学園祭、青山祭にて同大学の漫画研究会主催による初のトークショーが行われた。この際に描き下ろされた『らき☆すた』の4コマ漫画は、コミックス6巻に収録されている。2008年8月2日にはアミューズメントメディア総合学院のオープンスクールで講演も行っている。
  • 2008年5月に交通の便からさいたま市に転居。空き家となった旧居は幸手市商工会に無償貸与され、2009年3月28日にギャラリー兼交流施設「きまぐれスタジオ 美水かがみギャラリー幸手」として開館された[1]。当初は半年の予定だったが延長され、最終的には2011年1月10日に閉館された。

弟子

脚注

  1. ^ a b c d 埼玉新聞 2009年1月1日号 2009, pp. 1面、31面.
  2. ^ a b c d 陵桜学園入学案内書 2007.
  3. ^ a b c 胡桃 No.1 2012.
  4. ^ 2016年現在は「現代アート研究部」となっている。
  5. ^ a b c コンプティーク 2005年2月号 2005.
  6. ^ a b 2017年8月号より不定期連載扱いになっており、実質的には休載中である。
  7. ^ a b 誌上では数回掲載されたのみで、実質的には休載中である。
  8. ^ 同タイトルのゲームを題材にした読み切り作品。
  9. ^ 連載終了の告知はないが、実質的には休載中である。
  10. ^ 『らき☆すた』作中および同ゲーム公式サイトでは泉こなたが投稿した物が採用となっているが、実質的に美水デザインと考えてよい。
  11. ^ コンプティーク 2008年8月号 2008.
  12. ^ 10周年だよ、全員集合! 2014, p. 133.
  13. ^ コンプティーク 2012年8月号 2012.
  14. ^ 宮河家の空腹キャラコメラジオ 第2回 2013.
  15. ^ らき☆すた 10巻 2013.
  16. ^ 10周年だよ、全員集合! 2014, p. 141.
  17. ^ コンプティーク 2004年3月号 2004.
  18. ^ ドラゴンマガジン 2005年11月号 2005.
  19. ^ 「らき☆すた」単行本の巻末に「彩色アシスタント」として記名されている。美水と同じく、『コンプティーク』と『コンプエース』で4コマ漫画の『すてっぷUP!』を並行掲載していた。

参考文献

関連項目

外部リンク





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