比喩としての名誉頭取
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/04 02:44 UTC 版)
また、正規の銀行頭取であっても経営の実権のない名誉職化している頭取を指して「名誉頭取」と比喩する場合もある。かつて、内閣総理大臣を務めた原敬は1901年(明治34年)から1903年(明治36年)まで大阪の北浜銀行頭取を務めていたが、銀行の実務は岩下清周に任せ、自身は「名誉頭取」的な位置にあったとされる。また、1925年(大正14年)の東京朝日新聞の報道では名誉職の少ない地方では、特殊銀行の一種ある農工銀行の頭取は宴席で知事の次席に座れるとあって、地方の名士にとっては争奪の対象であり、経営の健全化のため、それらの「名誉頭取」を退場させる必要性を指摘している。さらに、1927年(昭和2年)でも東京朝日新聞の新聞報道でも一時的な名ばかりの銀行頭取を「名誉頭取」と形容するなど比喩表現として用いている。
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