歴史・映画での使用
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「CineAlta」の記事における「歴史・映画での使用」の解説
2000年、ジョージ・ルーカスが「『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』が100%デジタルで撮影される最初のメジャー映画作品になる」と発表した。これを受け、ソニーとパナビジョンは共同でHD 1080pカメラの開発にあたり、最初のCineAltaカメラであるソニーHDW-F900が誕生した。これはパナビジョン向けに仕様変更されてパナビジョンHD-900Fとも呼ばれた。 次作『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』では、解像度・色再現性能がさらに進化したソニーHDC-F950が使用された。オリジナルの16:9のアスペクト比から、フィルムでは2.35:1に切り取られている。結果的に、垂直解像度の1080ピクセルのうち実際に使われたのは817ピクセルだけであった。しかし、その後キヤノンのアナモルフィックアダプターが登場し、これを使用することで画素を失わずに2.35:1で撮影することが可能となった。『サルバドールの朝』はこのアダプターを撮影に使用した最初の作品である。 『エルミタージュ幻想』はHDW-F900を使用し、HDで撮影された。情報は非圧縮デジタルで100分のハードディスクに記録されたため、この90分の作品全体をワンカットで丸ごと収録することができた。撮影は4回行なわれ、最初の3回は技術的な問題で中断したが、4回目は成功した。この作品のDVDには、撮影技術についてのドキュメンタリー映像が特典として収録されている。 この他にCineAltaで撮影された映画作品は以下のようなものがある。 『アバター』(F35ベースにジェームズ・キャメロンが開発した『フュージョンカメラシステム』で3D撮影されている) 『バイオハザードIV アフターライフ』(ジェームズ・キャメロンのアドバイスにより、『フュージョンカメラシステム』を使用して撮影された『アバター』以来となるフル3D作品として制作された映画である。) 『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(アバターと同じ『フュージョンカメラシステム』と撮影クルーが使われている) 『トロン: レガシー』(F35での3D撮影) 『リアル・スティール』(F35での撮影) 『レッド・テイルズ』(F35での撮影) 『ウルトラヴァイオレット』 『スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー』 『シン・シティ』 『スパイキッズ2 失われた夢の島』 『天国はまだ遠く』 『ホノカアボーイ』 『少年メリケンサック』 『GOEMON』 『オブリビオン』(F65での撮影) 『アフター・アース』(F65での撮影) 『トゥモローランド』(F65での撮影)
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