歯内再治療
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 02:32 UTC 版)
歯内治療は様々な理由で失敗することがある。一般的な失敗の理由の1つは、根管の不適切なデブリードマン(病巣除去)である。これには、歯内への到達が不十分、組織構造の見落とし、根管の形状が不適切(特に根管の根尖部3分の1の箇所で)などが原因かもしれず、また歯髄から歯周組織へとランダムな方向に延びる微細な副根管(枝分かれした根管)に到達することが難しいことも原因に挙げられる。枝分かれの副根管は、主に根管の先端3分の1において発見される。 封鎖充填材の口腔環境への曝露は、ガッタパーチャが口腔細菌で汚染されてしまったことを意味している可能性がある。 複雑で高価な修復歯科が熟考される場合、失敗のリスクを最小限にするため、理想的には汚染されたガッタパーチャは再治療の施術において再置換されることになろう。 失敗した根管内で見つかる細菌の種類は、通常の感染した歯とは異なる場合がある。 エンテロコッカス・フェカリスや他の通性腸内細菌またはシュードモナス属などが、これら状況で発見されている。 歯内治療は技術的要求の厳しいものである。 歯科医による細心の注意が必要とされるため、それは時間のかかる施術にもなりうる。 再治療の症例は一般的に歯内治療の専門医に持ち込まれる。手術顕微鏡や拡大鏡の使用が結果を向上させる場合もある。
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