歯内療法の困難
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 05:42 UTC 版)
軽度う蝕のように治療すべき疾患が硬組織に限定されている場合は、失われた歯質を何らかの歯科材料で補えば良い。しかし、歯髄や根尖部にまで細菌感染が及んだ場合は患者自身の持つ免疫力が問われる為に治癒までの期間が症例で異なってくる。基礎疾患を持つ患者とそうでない患者や年齢などによっても歯内治療は大きく左右される。 また直視できない状況下で器具の操作をする場合がほとんどで、歯髄腔の独特な形態とも相まって歯内療法の困難さを増している。そして、技術の困難さと施術にかかる時間を鑑みて、現在の保険制度で充分な余裕を持って処置を行うことは簡単ではない(時間もかかり高い技術力を要求し薬も高価なのに保険点数(=診療報酬)が異常に低いので、ぶっちゃけ赤字となる)。そのことも歯内療法の困難さを増している原因の一つと挙げても過言では無いと思われる。
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