武勲詩の一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/28 16:02 UTC 版)
12世紀から15世紀の日付のある写本の中に、おおよそ80の武勲詩が現存している。有名ないくつかの武勲詩は一度ならず形を変えて書きとめられている。初期の武勲詩はほとんどすべて作者不詳である。一方、後期の武勲詩の多くは作者の名前が記されている。 1215年頃、ベルトラン・ド・バール=シュル=オーブ(英語版)(Bertrand de Bar-sur-Aube)はその『ジラール・ド・ヴィエンヌ』(Girart de Vienne)の序文の中で、武勲詩が扱う「フランスもの」(Matière de France)を、3人の主要人物にまつわる3つのサイクルに分割した(カロリング・サイクル。詳細は後述)。武勲詩、あるいはそこに取り入れられた伝説は他にもあり、『Des Deux Bordeors Ribauz』という題名のファブリオーの中には、ジョングルールが自分の知っている話をリストに加えたという13世紀後半のユーモラスな逸話が書かれている。他には、カタルーニャ(カタロニア)のトルバドゥール、Guiraut de Cabreraのユーモラスな詩『Ensenhamen de Cabra』がある。これはその冒頭の言葉から"Cabra juglar"として知られている。本人が知っているのが当然なのにそうでない詩を書くjuglar(フグラール。ジョングルールのこと)に当てて書いた教訓詩である。 以下のリストは、上記ベルトラン・ド・バール=シュル=オーブの分類に従って整理したものに、さらに2つのサイクルと、どのサイクルにも入らないものを追加したものである。それぞれの武勲詩のカテゴライズについては多くの異なる意見がある。
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