正式名と構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/12 01:20 UTC 版)
「オルス・アポロ (ノストラダムスの手稿)」の記事における「正式名と構成」の解説
正式名は『オシリスの息子にしてナイル・エジプトの王オルス・アポロ。ヒエログリフ注解。エピグラム(格言的短詩)による韻文での二巻本。信じられないほどすばらしき博識の古代文明の作品 Orvs Apollo fils de Osiris Roy de Aegipte Niliacqve. Des notes Hieroglyphiqves. Livres deus mis en rithme par Epigrames oevre de increedible et admirable ervoition et antiqvite.』という。ホラポロをオシリスの息子(つまりホルス)やファラオに同定するこの表題は、実証的には当然誤りである。しかし、16世紀にはそのような同定はしばしば見られるものであった。 この手稿は原書の構成に従って注釈を加えつつ訳出したものであるが、フランス語訳を韻文(1行十音綴の八行詩が多い)で綴っている点に特色がある。16世紀に数多く作成された『ヒエログリュピカ』の写本・刊本の中でも韻文訳を施したものは他にない。 また、古代のドルイドの手稿などに基づいたと称する加筆や校訂が行われているのも特徴的である(真偽は未詳であり、事実であるとしてもノストラダムスが用いたドルイドの手稿の正体は特定されていない)。
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