歌川広重「甲州日記」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 08:18 UTC 版)
江戸後期の天保12年(1841年)には浮世絵師の歌川広重が甲府道祖神祭礼の幕絵制作のため甲府城下を訪れ、甲府近郊・甲斐名所のスケッチを行う。広重の甲州滞在記である『甲州日記』にはこの時のスケッチが数多く含まれ、「旅中、心おほえ」の十八丁・十九丁には甲斐善光寺のスケッチが存在する。 右頁には甲斐善光寺の全景が描かれ、左頁には11月分の10日間の日記が始まる。画中には「カラカネヌレ仏」「善光寺」「敷石山丁程」「両側塔中」「四方ハフツクリ(破風造)」と善光寺式の建築様式の特徴が記されている。太田記念美術館所蔵の『江戸近郊図写生帖』にも類似したスケッチがある。
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