機関誌・刊行物
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IPRは1926年5月から『ニューズ・ブレティン』(News bulletin)を発行していたが、このニューズレターが定期刊行物に発展して1928年5月機関誌『パシフィック・アフェアーズ』(Pacific Affairs / 月刊)として正式に創刊された。同誌は1933年4・5月号以降は隔月刊、1934年3月号以降は季刊となり1960年12月までIPRにより発行された。1934年から1941年までこの機関誌の編集長を務めたのが中国研究者として知られるラティモアである。 また、アメリカ支部も支部機関誌として『ファー・イースタン・サーヴェイ』(Far Eastern Survey)を1935年1月に創刊し、1961年2月号まで刊行を続けた。 日本IPRと国際事務局との対立(および日本の事実上の脱退)の原因となった『インクワイアリー(調査)・シリーズ』は、日中間の紛争の背景・原因を学術的に解明するものとして企画され、1939年以降報告調査書を刊行した。そのなかの一冊がノーマンの『日本における近代国家の成立』(1940年刊)である。 1961年のIPR解散後、『パシフィック・アフェアーズ』誌の編集発行は同年春季号よりブリティッシュ・コロンビア大学に、『ファー・イースタン・サーヴェイ』誌は同年3月号より『アジアン・サーヴェイ』と改題してカリフォルニア大学バークレー校にそれぞれ移管され現在に至るまで刊行を継続している。
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