構造用材料の高張力化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 16:46 UTC 版)
「移動式クレーン」の記事における「構造用材料の高張力化」の解説
1980年以前のトラッククレーン、ラフテレーンクレーンには、引張り強さ600N/mm²クラスの高張力鋼が使用されていた。1980年代後半に欧州鉄鋼メーカーにより、引張り強さ1000N/mm²クラス(降伏点900N/mm²クラス)の溶接構造用鋼板が開発され、大型クレーンのブームに採用された。現在では欧州の大型クレーンの主要鋼材は、引張り強さ1200N/mm²クラスまでが使用されている。国内では、1990年代初頭にオールテレーンクレーンにおいて引張り強さ1000N/mm²クラス(降伏点900N/mm²クラス)の超高張力鋼が採用された。現在のオールテレーンクレーンの一部では、引張り強さ1200N/mm²クラス(降伏点1100N/mm²クラス)の材料が使われている。しかしながら、世界的には、日本より欧州での高張力化が進んでいるのが実状である。
※この「構造用材料の高張力化」の解説は、「移動式クレーン」の解説の一部です。
「構造用材料の高張力化」を含む「移動式クレーン」の記事については、「移動式クレーン」の概要を参照ください。
- 構造用材料の高張力化のページへのリンク