構造用合板の問題点とその他の耐力面材
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/08 08:43 UTC 版)
「構造用合板」の記事における「構造用合板の問題点とその他の耐力面材」の解説
構造用合板は接着剤を使用した製品であるために、寿命は接着剤の劣化速度に大きく左右される。また接着剤を使用する以上シックハウス症候群の問題から完全に逃れることが出来ず、透湿性も得られない。このため構造材として、火山性ガラス質複層板が開発・販売されている。火山性ガラス質複層板はホルムアルデヒドを全く放出せず、寿命も半永久的である。透湿性も持つが、構造用合板と比較して高価である。火山性ガラス質複層板も壁倍率が設定されており耐力壁には使用できるが、床や勾配部分には倍率設定の認可を受けた製品は存在しない(2010年現在)。このため、構造用合板を全く使用せず、耐震強度の認定をうける建物を建築する場合は、床に無数の火打ちを設置するか、水性高分子-イソシアネート系接着剤を使用した幅ハギ集成パネルを採用するしか方法がない。
※この「構造用合板の問題点とその他の耐力面材」の解説は、「構造用合板」の解説の一部です。
「構造用合板の問題点とその他の耐力面材」を含む「構造用合板」の記事については、「構造用合板」の概要を参照ください。
- 構造用合板の問題点とその他の耐力面材のページへのリンク