楽器の改変
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 15:55 UTC 版)
中国の筝は年代を経るごとに改変が加えられてきた。漢・晋では12弦だったが、唐・宋では13弦が主流になり、明・清ではさらに15・16弦に増えた。近代では18、21、25弦のものが演奏されるようになった。それ以上の本数の弦を持つ筝も作られたことがある。 筝は移調が難しい楽器であるため、その欠点を克服するために上海音楽学院の何宝泉によって蝶式筝という筝が発明された。この筝は左右対称に49弦を持ち、4オクターブのすべての半音を出すことができる。左半分は通常の21弦の筝とほぼ同じ形をしている。 弦の種類も、もとは絹の弦を使用していたが金属弦を使用するようになった。楽器の形も運搬の利便などの理由から大胆な小型化がはかられている。中国においてダイナミックな楽器の改変が行われた結果、古い時代に周辺諸国へ伝播し継承された楽器のほうが、古いかたちを残している場合がある。
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