植物に対する影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 04:58 UTC 版)
植物に対する影響で問題視されるのは、主にオゾンとペルオキシアセチルナイトレート(PAN)である。オゾンは植物の葉に白斑・褐斑を生じさせるほか、ひどい場合には葉が枯れ落ちる。また、葉以外でも色素の形成に異常をきたすことがある。このほかPANは、葉の裏面に金属のような光沢を生じさせることがある。通常は汚染を受けてから2-3日で現れそれ以降は進行しないという経過をたどることが多いが、高濃度の汚染や感受性が高い植物の場合は数時間の暴露で影響が生じるという。アメリカで行われたNational Crop Loss Assessment Network(NCLAN)のオゾンの濃度と収量の関係をまとめた研究報告によると、おもな農作物の中ではイネやトウモロコシは減収率が小さい一方、大豆や春小麦は減収率が大きい。
※この「植物に対する影響」の解説は、「光化学スモッグ」の解説の一部です。
「植物に対する影響」を含む「光化学スモッグ」の記事については、「光化学スモッグ」の概要を参照ください。
- 植物に対する影響のページへのリンク