棚田の高付加価値化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 09:02 UTC 版)
棚田では、その排水能力の高さから、ワサビなどの付加価値の高い商品作物を栽培している例も多い。また、棚田でとれた米であることを前面に出してアピールしブランド商品化している例もある。 棚田の景観を維持、または、観光地としてのリピーター醸成のためにオーナー制度を導入している地域が多数存在する。根拠法は市民農園整備促進法や特定農地貸付法。「オーナー」は期限付きであり、農民の小作化ではない。農民以外が農地を取得するのは、農地法上問題であるため、「オーナー」とは名ばかりであり、不動産取引でもない。すなわち、「オーナー制度」はオプション取引にあたり、農村の副収入増加とリスクヘッジを達成できる。 後述(「棚田の営農特性」)のように、農作業の効率化が難しいため耕作放棄された棚田は多いが、「日本の棚田百選」入りなどを契機に、地元が再整備に取り組んだり、稲刈り後の田へのキャンプ誘致など観光面でも活用されたりしている地区もある。
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