栽培史・取引史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 00:50 UTC 版)
テフは元来、エチオピア高原に住むアムハラ人の間で栽培されていた穀物に過ぎなかった。その後、アムハラ人がエチオピア帝国を建国し、周辺諸民族を支配下に収めると、アムハラ文化がオロモ人など支配下の民族にも伝播していったため、テフの栽培もエチオピア国内の各民族に広まっていった。それでもテフは、長らくエチオピア国内でしか栽培されなかった。その上、特にアムハラ人がテフを強く嗜好するため、穀物としてのテフの換金性は高く、高価で取引されている。 21世紀初頭においてテフは国際的に注目を集めているものの、エチオピアでは国内需要を満たすのが精一杯の収穫量であり、テフの輸出禁止措置が取られた事もある。2007年時点で、オーストラリアやオランダ、アメリカ合衆国の一部地域などでも栽培されている。ただ、これら欧米諸国では、2007年時点で1キログラムあたり日本円で600円以上とかなり高価であった。2018年現在、エチオピア産のテフは入手困難であるため、日本では南アフリカ共和国産も輸入されている。
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