根圏への供給量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 15:34 UTC 版)
Barberら(1976)の調査によると、光合成により固定された全炭素量(光合成により生成された有機物中の炭素の総量)の5%から10%は根に放出されている。その放出量は0.1mg-C/g-soil以上にも及ぶ。KuzyakovとDomanski(2000)の算出では、牧草地で30〜50%、小麦や大麦などの穀物で20%と30%の光合成産物が根へと分配されている。穀類の場合、根に分配された炭素のおよそ半分は根に残り、約3分の1は数日以内に根圏へと放出され、残りは根圏の微生物バイオマスおよび土壌有機物(SOM)へと組み込まれる。 供給量は植物の年齢と関連することが示唆されている。樹齢が高いほど、根の光合成産物や根圏での土壌呼吸産物が少なくなる。
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