林佑樹_(俳優)とは? わかりやすく解説

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林佑樹 (俳優)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/04 16:40 UTC 版)

はやし ゆうき
林 佑樹
本名 林 祐作[1][2]
別名義 美月翔太(劇団朱雀在籍時[3][4]
市川猿珠(歌舞伎役者として[2]
河合宥季(劇団新派在籍時)
生年月日 (1995-09-22) 1995年9月22日(29歳)
出生地 日本島根県鹿足郡津和野町
身長 168 cm[1]
血液型 B型[1]
職業 俳優
ジャンル 舞台
活動期間 2011年 -
活動内容 1. 劇団朱雀:2011年3月[3] -
2. 日本俳優協会に所属し[注 1]、澤瀉屋に入門、歌舞伎役者として活動:2014年3月 - 2016年12月[6]
3. 劇団新派に移籍:2017年1月 - 2020年11月
4. 松竹エンタテインメントに移籍:2020年12月 -
所属劇団 (元劇団新派
→所属なし
事務所 (ディーピーエヌ[1]
松竹エンタテインメント
公式サイト 林佑樹のBlog☆*:.。. きまぐれゆうき .。.:*☆
受賞
第46回松尾芸能賞新人賞[7]
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林 佑樹(はやし ゆうき、1995年〈平成7年〉9月22日[2][4] - )は、日本俳優。元歌舞伎役者、元劇団新派所属。様々な演劇で主に女方(おんながた)の俳優として活動している(2025年時点[8])。屋号は「ゑにし屋」。

来歴

1995年(平成7年)島根県生まれ[2]。地元・島根県にて15歳頃より本名での活動期間を経て[9]2011年3月に劇団朱雀に入団し美月 翔太みつき しょうたという芸名を初めていただく[3][4][10]

2014年3月、二代目市川猿翁門下となり、新橋演舞場スーパー歌舞伎セカンド 空ヲ刻ム者』の玄和の弟子などで本名で歌舞伎役者として初舞台を踏む。同年4月より猿翁門下の部屋子・二代目市川春猿が師匠となって大阪松竹座で引き続き『空ヲ刻ム者』に出演し、市川 猿珠(いちかわ えんじゅ)を名乗る(屋号澤瀉屋[2][6][注 2])。
2017年1月に師匠である二代目市川春猿が河合雪之丞と改名して劇団新派に入団する際に付き従い、新派に入団するとともに改めて河合雪之丞門下、河合 宥季(かわい ゆうき)と改名(屋号は白兎屋〔しらとや〕)。劇団最年少の女形として活躍した[15]

2020年11月には、新派の同門でもある俳優の桂佑輔が演出・代表を務めるカンパニー「PRAY▶」の第二回公演では新派の伝統的戯曲「滝の白糸」を大胆にアレンジした舞台において主人公である芸者白糸役を務めた。

同月30日、劇団新派を退団、及び所属していたマネジメント事務所DPNの退所を発表[16]。12月3日、芸名を「林佑樹」と改め(屋号は「ゑにし屋」)、松竹エンタテインメントに移籍したことを明らかにした[17]

同年12月4日、2021年7月12日のブログによると、劇団朱雀に所属していた頃、明治座公演で波乃久里子と共演しており、朱雀を退団した後に河合雪之丞に紹介されたという。新派に移籍後も波乃と河合には様々なことを教わっていたが、コロナ禍で自粛を余儀なくされた中、立ち止まってはいられない気持ちが募った[10]。そして橘菊太郎劇団の三代目座長である橘大五郎の誘いを受けたことから、幅広い活動を可能にするために松竹エンタテイメントに移籍のかたちを取ったという[18]

2025年2月12日に、歌舞伎や新派の技法をベースに更にリアルな感覚が見られ、「新しい女方芸の開拓者」として第46回松尾芸能賞 新人賞を受賞した[7][8]

主な出演作品

舞台

  • スーパー歌舞伎II『空ヲ刻ム者』(2014年3月、新橋演舞場 / 4月、大阪松竹座) - 玄和の弟子 役
  • スーパー歌舞伎II『ワンピース』(2015年、新橋演舞場 / 2016年、大阪松竹座 / 博多座) - 人魚ケイミー 役
  • 黒蜥蜴』 (2017年6月、三越劇場)
  • 河合宥季舞踊公演~女方舞踊三題~(2018年5月、島根県芸術文化センター「グラントワ」)[19]
  • 黒蜥蜴 全美版』 (2018年6月、三越劇場)
  • TEAM KAWAI Attract Vol.1『楽屋 ~流れ去るものは やがてなつかしき~』(2018年7月、Morph-Tokyo) - 女優D 役[20]
  • オセロー(2018年9月、新橋演舞場) - ビアンカ 役
  • 犬神家の一族』(2018年11月、大阪松竹座・新橋演舞場) -野々宮珠世 役(春本由香と交互出演)
  • 日本橋』(2019年1月、三越劇場) - お千世 役
  • 第一回 河合宥季の会(2019年4月、江東区亀戸文化センター・カメリアホール)、『天守物語』 - 天守夫人富姫/『我獅子』 - 芸者/『藤娘』 - 藤の精
  • 夜の蝶』(2019年6月、三越劇場)
  • 山村美紗サスペンス『京都都大路 謎の花くらべ』(2019年8月、新橋演舞場)
  • 黒蜥蜴 - 緑川夫人編 -』 (2019年9月、大阪松竹座・御園座)
  • PRAY▶ 第二回公演『滝の白糸』(2020年11月5日-8日、すみだパークシアター倉) - 白糸 役(主演)
  • PRAY vol.4×篠井英介 超攻撃型"新派劇"『天守物語』(2024年8月、東京芸術劇場 シアターウエスト[21]
  • 歌舞伎×オペラ 浅草カルメン〜遊女歌留女(かるめ)(2025年4月-5月、浅草九劇)- 遊女歌留女 役(主演)[22][23]

ドラマ

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ 劇団新派に移籍後も2020年3月時点では「日本俳優協会」の在籍を確認[5]
  2. ^ なお家業の大道具会社(かのう舞台美術)で働く為に一時的に歌舞伎役者になって「市川猿珠」を名乗った、2000年度・第15期歌舞伎俳優研修修了者(本名:鹿野 秀教かの ひでのり)が存在するので[11][12][13][14]、歌舞伎役者時代の林佑樹は、厳密には「二代目 市川猿珠」である。

出典

  1. ^ a b c d 河合宥季|ディーピーエヌ芸能事業部
  2. ^ a b c d e 『演劇界』73巻 2015, p. 11, 市川猿珠
  3. ^ a b c 美月翔太さん来館”. グラントワblog. 島根県芸術文化センター グラントワ (2012年2月1日). 2025年2月13日閲覧。 “昨年3月「劇団朱雀」入団。”
  4. ^ a b c 劇団朱雀”. 早乙女太一オフィシャルサイト. 株式会社S.J.K. 2025年2月13日閲覧。
  5. ^ 会員”. actors.or.jp. 日本俳優協会について. 日本俳優協会 (2020年3月31日). 2025年2月14日閲覧。のうち会員名簿(令和2年3月31日現在) (PDF) 3頁 会員番号:A1210 / 河合宥季=林祐作。
  6. ^ a b 市川猿珠 | 歌舞伎俳優名鑑 現在の俳優篇”. 歌舞伎 on the web. 日本俳優協会. 2025年2月13日閲覧。 “市川猿翁入門→翌・4月春猿入門。”
  7. ^ a b 第46回松尾芸能賞の大賞は松平健、優秀賞に中村獅童・尾上紫ほか”. ステージナタリー. ナターシャ (2025年2月12日). 2025年2月12日閲覧。
  8. ^ a b 第46回松尾芸能賞”. 公益財団法人 松尾芸能振興財団 (2025年2月12日). 2025年2月13日閲覧。
  9. ^ しまねキャッチナビ”. しまね文化振興財団. 2025年2月13日閲覧。バックナンバー掲載のうち 渡部印刷: “インフォメーションしまね━キャッチ━:CATCH 2011年2月号” (PDF). イベント情報一覧. 島根県文化振興財団(当時). pp. 11-15 (2011年1月25日). 2025年2月13日閲覧。 “p.13 3月19日夢応援プロジェクト「舞う、踊る 林祐作と仲間たち」”
  10. ^ a b 林佑樹 (2020年12月4日). “感謝‼️”. アメーバブログ. 林佑樹のBlog☆*:.。. ゆめだより .。.:*☆. サイバーエージェント. 2025年2月13日閲覧。
  11. ^ 「I. 歌舞伎俳優名鑑:名題下」『かぶき手帖 2001年版』伝統歌舞伎保存会・松竹・日本俳優協会(共同編集・発行)、2001年1月1日、171-191頁。全国書誌番号:00118811。「p.190本名「鹿野秀教」。」 
  12. ^ 人物履歴:市川 猿珠”. 文化デジタルライブラリー. 歌舞伎. 日本芸術文化振興会. 2025年2月13日閲覧。
  13. ^ 市川笑三郎 (2016年9月11日). “会津で再会? | 2016年09月11日の記事”. JUGEMブログ. 三代目市川笑三郎公式ブログ。【笑三郎だより】. 株式会社メディアーノ. 2025年2月13日閲覧。
  14. ^ 梅澤暁 (2020年6月2日). “【取材】皆様の思い描く舞台のお手伝いを。日本舞踊・大道具の世界〜株式会社かのう舞台美術・鹿野秀教さん〜”. 俺の日本舞踊. インタビュー・取材. 株式会社生活と舞踊. 2025年2月13日閲覧。
  15. ^ 現代新派を担う俳優 | 俳優名鑑 | 劇団新派 公式サイト”. www.shochiku.co.jp. 松竹. 2019年11月22日閲覧。
  16. ^ ご報告申し上げます | 河合宥季”. ディーピーエヌ芸能事業部 (2020年11月30日). 2025年2月14日閲覧。
  17. ^ 松竹エンタテインメントからのお知らせ | 林 佑樹(旧芸名:河合宥季)所属のお知らせ”. 松竹エンタテインメント (2020年12月3日). 2025年2月14日閲覧。
  18. ^ 林佑樹 (2021年7月12日). “十年...”. アメーバブログ. 林佑樹のBlog☆*:.。. ゆめだより .。.:*☆. サイバーエージェント. 2021年9月9日閲覧。
  19. ^ 山陰・この人:劇団新派女形 河合宥季さん(22) 「そぎ落としの芸」磨き /島根”. 毎日新聞. 2019年11月22日閲覧。
  20. ^ 22歳、新派の最年少女形、河合宥季に注目 舞台「楽屋」出演”. スポーツ報知 (2018年7月18日). 2019年11月22日閲覧。
  21. ^ “桂佑輔のPRAYが篠井英介とタッグで届ける、“超攻撃型新派劇”「天守物語」”. ステージナタリー (ナターシャ). (2024年5月27日). https://natalie.mu/stage/news/575021 2024年5月27日閲覧。 
  22. ^ 歌舞伎×オペラ 浅草カルメン~遊女歌留女(かるめ)”. 浅草九劇. 浅草九倶楽部 (2025年4月13日). 2025年4月28日閲覧。
  23. ^ 歌舞伎×オペラ「浅草カルメン~遊女歌留女」”. 浅草おかみさん会協同組合 (2025年4月13日). 2025年4月28日閲覧。

参考文献

外部リンク




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