松崎鉄之介とは? わかりやすく解説

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松崎鉄之介

松崎鉄之介の俳句

ただ灼けて玄奘の道つづきけり
ひとりづつ死し二体づつ橇にて運ぶ
人間に退屈しをり葱坊主
殺戮もて終へし青春鵙猛る
炉にゐるや別の己が北風を行き
白帝城彩雲のごと桐の花
金を掘りたのしみうすく雪に住む
金獲たり本の神田の雁高し
 

松崎鉄之介

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/27 09:20 UTC 版)

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松崎 鉄之介(まつざき てつのすけ、1918年12月10日 - 2014年8月22日[1])は、神奈川県出身の俳人。本名・敏雄。横浜市生まれ。横浜商業専門学校(現・横浜市立大学)卒。在学中より俳句をはじめ、「馬酔木」に投句。1939年、加藤楸邨の勧めに従って大野林火に師事し、「石楠」に入会。1947年、復員後に林火の「」に同人として参加。1949年、東京国税局に入局。1970年、退職し銀座税理士事務所を経営する。1971年、俳人協会設立に参加し理事を務め、俳句文学館建設にも寄与した。1982年、林火の死去にともない「濱」主宰を継承。同年、『信篤き国』により第22回俳人協会賞受賞。同年俳人協会会長に就任。2003年、『長江』により第18回詩歌文学館賞受賞。代表句に「ただ灼けて玄奘の道つづきけり」などがあり、人柄を反映した朴訥な句風であった[2]。2014年8月22日、気管支喘息で死去[3]

著書

  • 『鉄線 句集』浜発行所 浜叢書 1975
  • 『松崎鉄之介集』俳人協会 自註現代俳句シリーズ 1978
  • 『信篤き国 句集』浜発行所 浜叢書 1982
  • 『自選自解松崎鉄之介句集』白凰社 現代の俳句 1986
  • 『歩行者 句集』浜発行所 浜叢書 1987
  • 玄奘の道 句集』角川書店 現代俳句叢書 1988
  • 『松崎鉄之介集』俳人協会 自註現代俳句シリーズ 1999
  • 『中国六十年 松崎鉄之介句集』ふらんす堂文庫 2002
  • 『長江 句集』角川書店 濱叢書 2002
  • 『濱俳句鑑賞』梅里書房 2004
  • 『黄河 松崎鉄之介句集』角川書店 2006
  • 『濱俳句の系譜』梅里書房 2007
  • 『東籬の菊 句集』梅里書房 2010
  • 『花楷樹 句集』梅里書房 2013

編纂

  • 『現代俳句の世界 12 高浜年尾・大野林火集』稲畑汀子共選 朝日文庫 1985
  • 『大野林火全集』全8巻 荒井正隆、大串章共編 梅里書房、1993-94 

  1. ^ “前俳人協会長・松崎鉄之介さん死去 句集「信篤き国」”. 朝日新聞DIGITAL (朝日新聞社). (2014年8月23日). オリジナルの2014年8月30日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140830105012/http://www.asahi.com/articles/ASG8R46PTG8RUCFI003.html 2015年1月10日閲覧。 
  2. ^ 今瀬剛一 「松崎鉄之介」『現代俳句大事典』 三省堂、2005年。
  3. ^ “元俳人協会会長の松崎鉄之介氏死去”. 産経ニュース (産経新聞社). (2014年8月23日). オリジナルの2014年10月1日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20141001022655/http://www.sankei.com/life/news/140823/lif1408230023-n1.html 2015年1月10日閲覧。 



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