東方弁証家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 18:44 UTC 版)
上述のアリストン、ユスティノスはユダヤ人に対してキリスト教の弁証をおこなった。 非キリスト教徒文化人(風刺家・哲学者など)からの論難に対しては、オリゲネスが反駁を書いている。 ローマ帝国による迫害に際して皇帝などに弁証書を上書した弁証家として、クァドラトス、アリスティデス、ユスティノス、メリト、ヒエラポリスのアポリナリオス、ミルティアデス、アテナゴラスらがいる。また、アンティオキアのテオフィロス、タティアノスらは、啓蒙的弁証書を遺している。 また作者不詳の弁証書として『ディオグネトスに与える手紙』がある。 いずれも2世紀の著作が遺されているものであり、五賢帝時代以降、東方弁証家の活動は停滞した。その頃から西方の教父が弁証書を書くようになるが、数としてはそれほど多くなく、弁証家と言えばこれら東方の弁証家をいうことが多い。
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