ミルティアデスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 外国人名の読み方 > ミルティアデスの意味・解説 

ミルティアデス

名前 Miltiades; Miltiadēs

ミルティアデス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/12 07:09 UTC 版)

ミルティアデス

ミルティアデス: Μιλτιάδης、Miltiades、紀元前550年頃 - 紀元前489年)は、アテナイ軍人。ヘレスポントスのケルソネソス僭主であったが、イオニアの反乱以後、アテナイに戻って将軍となり、マラトンの戦いでアテナイ・プラタイア連合軍を率いてペルシア軍を破った。

経歴

アテナイに生まれる。ミルティアデスの父キモンはペイシストラトス一族によって暗殺されたが、ミルティアデスは厚遇され、兄弟のステサゴラス(Stesagores)がケルソネソスで死んだ後、後任として同地に送られた。彼の名前は、ケルソネソスの開拓者ミルティアデス(本項のミルティアデスの父キモンの異母兄弟)に由来する。

僭主時代にレムノス島を占領するなどの功績を挙げたが、イオニアの反乱においてフェニキア軍の接近を察知し、紀元前493年にはケルソネソスを離れてアテナイに戻った。反ペルシアを標榜する彼は、おそらく親ペルシア派のアルクメオン一族によって僭主支配の経歴を訴追されたが無罪となり、アテナイ民会では将軍に選出された。マラトンの戦いで劇的勝利を収めたことで、一躍アテナイの英雄として賞賛を受けた。

しかし、紀元前489年より強行したパロス島の攻略に失敗したため、クサンティッポス(ペリクレスの父)の告発により、民会で「アテナイ民衆への欺瞞」という罪に問われた。告発側は死刑を求刑していたが、アテナイのかつての英雄に対する情状酌量が認められ、50タラントンという極めて高額な罰金を支払うことで死を免れた。とはいえ、支払いが完了する前に獄中で腿の壊疽により死亡したとされる。この足の負傷は、パロス島遠征時に神の罰を受けたともいわれた。

関連項目

脚注



ミルティアデス (6.103-136)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 09:18 UTC 版)

歴史 (ヘロドトス)」の記事における「ミルティアデス (6.103-136)」の解説

ペルシアの支配トラキアから、アテナイ帰った将軍マラトンの戦い指揮し勝利翌年パロス島攻撃失敗して告発され、足の傷により死亡

※この「ミルティアデス (6.103-136)」の解説は、「歴史 (ヘロドトス)」の解説の一部です。
「ミルティアデス (6.103-136)」を含む「歴史 (ヘロドトス)」の記事については、「歴史 (ヘロドトス)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ミルティアデス」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ミルティアデス」の関連用語

ミルティアデスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ミルティアデスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのミルティアデス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの歴史 (ヘロドトス) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS