朮・螻蛞
読み方:おけら
- 同上(※「おはま」参照)。〔第四類 言語動作〕
- 懐中金銭の乏しき事、又は目的となす相手方の見込なきをいふ。〔犯罪語〕
- 〔俗〕懐中無一文になること。
- 一文無し。
- 懐中無一物のことをいふ。
- 金無し。弘前、本庄 不良青少年仲間。
- お手あがり、からけつ、文なし。〔香具師・不良〕
- 金なし文なし。「螻蛄(おけら)」は昆虫の一種で体長三糎位で、その動態が如何にも人間が何もないと手を振つているように見えるところから。〔香〕
- 金銭に乏しい。貧乏。懐中無一文となつた時。「おけらになつちやつた……」と、いうふうに、ややヤクザめいた青年が使う。紳士と雖も、一杯飲んでいいご機嫌の時は、使わぬとも限らない。このスラング(卑語=ひご、いやしい言葉)もまた博徒の言葉で、徹頭徹尾目が出ないで、身の皮を剥がれた状態をいう。(※以下略)
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