本土神社とは? わかりやすく解説

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本土神社

読み方:ホンドジンジャ(hondojinja)

教団 神社本庁

所在 岐阜県多治見市

祭神 猿田彦命 ほか

神社名辞典では1989年7月時点の情報を掲載しています。

本土神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/13 01:14 UTC 版)

本土神社
所在地 岐阜県多治見市小田町1丁目20番地
位置 北緯35度20分20.8秒 東経137度07分42.1秒 / 北緯35.339111度 東経137.128361度 / 35.339111; 137.128361座標: 北緯35度20分20.8秒 東経137度07分42.1秒 / 北緯35.339111度 東経137.128361度 / 35.339111; 137.128361
主祭神 猿田彦大神
庭津火命
社格 旧郷社金幣社
創建 長元3年(1030年)
本殿の様式 流造
例祭 10月15日
地図
本土神社
本土神社 (岐阜県)
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本土神社(ほんどじんじゃ)は、岐阜県多治見市小田町に鎮座する神社

金幣社であり、多治見市金幣三社(本土神社・新羅神社白山神社)の一つである。

祭神

主祭神

配祀神

  • 庭津火命(にわつひのみこと)

例祭

10月第2日曜日

摂社・末社

歴史

平安時代後期、当地域は伊勢神宮領の池田御厨(いけだのみくりや)であった。

社伝によれば、長元3年(1030年)、池田御厨の住民は貢物献納にあたり、伊勢神宮内宮の近くにある猿田彦神社から猿田彦大神の御分霊を勧請奉斎して産土神として祀った。

鎌倉時代末期、美濃国守護土岐頼貞は、この地に居館を構え、鬼門鎮護の神・武門守護の神と仰ぎ、社殿改築の勧進、祭礼奉行など一族を率いて崇敬し社頭は殷賑を極めた。

元徳2年(1330年)、長瀬郷の領主で永保寺の檀越であった長瀬入道沙彌道任(源頼氏)[1]が、本土神社の社殿を修復したという棟札が現存している。

奉修覆 本土大明神 御殿一宇

また同年には、土岐川の近くに長福寺を開基し、尾張国中島郡大須[2]にある真福寺寶生院の五世の道忍を勧請して開山している。

文安6年(1449年)の棟札には、以下の文言が記されている。

奉新造、長瀬村 本頭大明神社 壇一宇處

大工は内津の坂上六郎右衛門で、221人半の手間がかかり、遷宮導師は内津妙見の法印が務めたことなどが表面に記されている。

裏面には、当時の近隣地域の有力者の名前と、奉加の金額や寄付の米に関する内容が詳細に記されている。

文明9年(1477年)と永正8年(1511年)の棟札は造営に関するものであり、大檀那に西尾右京亮総検校橘氏らの名が記されている。

願主と建立者は、安東新左衛門・安東新右衛門・長瀬兵庫入道・長瀬源五郎などの名が記されている。

いづれも長瀬村の領主に近い有力者の名で、一族の領地の安全や武運長久を祈願するため、氏神として尊崇していたことが分かる。

元禄2年(1689年)、土岐川河岸の堤防が崩壊して、長福寺の堂宇が水中に没した。

住持の光圓が、本尊の観音菩薩、厨子と中に入っていた付法状、本堂の霊像経篋や古典籍の少数を移し出したが他は失われた。

流出後に長福寺は「當村の鎮守 本土大明神の別當として、社森の側に引地仕」とあり、本土神社の西側の現在地に再建されて別当寺となり、

明治元年(1868年)の神仏分離令が布告されるまで続いた。

江戸時代、勧請鎮祭に縁の深い御厨の後裔である氏子崇敬者は、地主神・方除神・厄除招福神としての信仰心変わることなく、社殿の修復・祭礼の執行が一貫して奉仕し今日に至っている。

昭和55年(1980年)、岐阜県神社庁から金幣社に指定された。

指定文化財・天然記念物

多治見市指定文化財

  • 本土神社宝篋印塔[3]

(建造物) 室町時代初期 花崗岩製 高73㎝ 指定年月日:昭和49年(1974年)7月24日

関連リンク

交通

参考文献

  • 『多治見市史 通史編 上』第七章 宗教と寺社 第四節 神社 本土神社 p793~p794 多治見市 1980年

脚注

  1. ^ 美濃源氏で土岐一族と思われるが土岐氏の系図には見当たらず詳しい経歴は不明である。
  2. ^ 現在の岐阜県羽島市桑原町大須
  3. ^ 指定文化財一覧”. 多治見市 (2012年12月20日). 2013年4月25日閲覧。

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