木造帆船時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 04:52 UTC 版)
司令官とその幕僚を乗せて、艦隊に指示を出す高いマストを有する艦、すなわち艦隊で最大の戦列艦が旗艦とされた。後方の各艦に指示を出すため旗艦は先頭に位置し、それゆえに被害も大きかった。旗艦が指揮不能となった場合は2番艦が、2番艦が指揮不能となった場合は3番艦が代わった。旗艦には司令官たる大将/admiralが、2番艦には次席たる中将/vice admiral、3番艦には三席たる少将/rear admiralが座乗した。後に大将・中将・少将の呼称は階級となり、艦隊内の職務とは分離するが、艦隊の副司令官は旗艦とは別の艦に座乗し、旗艦が指揮不能となった際に備える仕組みは踏襲される。 トラファルガーの海戦に勝利したネルソン提督の旗艦「ヴィクトリー」が有名であり、情報収集用の見張り台と通信用の旗流信号用ヤードが設けられていた。
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