有限次元の場合の双対基底とは? わかりやすく解説

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有限次元の場合の双対基底

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/25 07:00 UTC 版)

線型汎函数」の記事における「有限次元の場合の双対基底」の解説

ベクトル空間 V が必ずしも直交しない基底 B = {e1, e2, …, en} を持つとすると、V の双対空間 V* は B の双対基底呼ばれる基底 { ω ~ 1 , ω ~ 2 , … , ω ~ n }  where  ω ~ i ( e j ) = δ j i = { 1 if  i = j 0 if  i ≠ j . {\displaystyle \{{\tilde {\omega }}^{1},{\tilde {\omega }}^{2},\dots ,{\tilde {\omega }}^{n}\}\quad {\text{ where }}{\tilde {\omega }}^{i}(e_{j})=\delta _{j}^{i}={\begin{cases}1&{\text{if }}i=j\\0&{\text{if }}i\neq j.\end{cases}}} を持つ。ここに δ はクロネッカーのデルタである。ただし、基底余ベクトルの上付き添字は冪ではなく反変添字意味する双対空間 V* に属す線型汎函数 ũ は基底余ベクトル線型結合として、係数(「成分」)ui用いて u ~ = ∑ i = 1 n u i ω ~ i {\displaystyle {\tilde {u}}=\sum _{i=1}^{n}u_{i}\,{\tilde {\omega }}^{i}} と書くことができるから、汎函数 ũ を基底ベクトル ej施せば余ベクトルスカラー倍に関する線型性余ベクトル和に関す点ごと線型性により、 u ~ ( e j ) = ∑ i = 1 n ( u i ω ~ i ) e j = ∑ i u i ( ω ~ i ( e j ) ) = ∑ i u i δ i j = u j {\displaystyle {\tilde {u}}(e_{j})=\sum _{i=1}^{n}(u_{i}\,{\tilde {\omega }}^{i})e_{j}=\sum _{i}u_{i}({\tilde {\omega }}^{i}(e_{j}))=\sum _{i}u_{i}{\delta ^{i}}_{j}=u_{j}} を得る。すなわち、線型汎函数個々成分はその汎函数対応する基底ベクトルに施すことによって抽出することができることがわかる。

※この「有限次元の場合の双対基底」の解説は、「線型汎函数」の解説の一部です。
「有限次元の場合の双対基底」を含む「線型汎函数」の記事については、「線型汎函数」の概要を参照ください。

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