有漏の状態とは? わかりやすく解説

有漏の状態

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/18 08:34 UTC 版)

有漏」の記事における「有漏の状態」の解説

有漏は、厳密には「煩悩対象となりあるいは煩悩あい伴う同時に煩悩がそれらの上に力をもち、それらをけがすようなもの」という意味となる。たとえば、人はほとけそれ自体対象として煩悩起こすこともあるが、ほとけは業・輪廻世界超えており、有漏ではない。また、業・輪廻世界属するかぎりすべての存在は、善いものも中性のものも悪いものも有漏である。 倶舎論においては苦・集・滅・道四諦のうち、苦諦および集諦有漏に、滅諦無為3種類のうち択滅(ちゃくめつ)に同じ。なお、ここでは他の2種類にあたる虚空非択滅も含む)および道諦無漏対応する図示すれば下記の通り一切法有為法無為法有漏法無漏法苦諦集諦道諦滅諦択滅非択滅虚空 業と煩悩世界平常人間の世界有為であって有漏である。さとりの領域属す涅槃無為であって無漏である。そして、平常人間の世界からさとりの領域にすすむ「道(諦)」は、さとりに入っていないから有為であり、同時に煩悩離れる道だから無漏であると考える。また、倶舎論では「道を除いて余の有為は、彼に於いて漏が随増す」とあり、有漏法煩悩対象となるばかりでなく、煩悩その上にとどまって離れず、なお増大するものである捉えられている。

※この「有漏の状態」の解説は、「有漏」の解説の一部です。
「有漏の状態」を含む「有漏」の記事については、「有漏」の概要を参照ください。

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