月の光 (詩)
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『月の光』(つきのひかり、仏: Clair de Lune)は、ポール・ヴェルレーヌによる1869年のフランス語詩である。この詩はドビュッシーのベルガマスク組曲(1890年)の中の最も有名な同名の第3曲に着想を与えた。ドビュッシーはこの他に声楽とピアノ伴奏のためにこの詩の楽曲(歌曲)を2曲作った。ガブリエル・フォーレおよびユゼフ・シュルツ によるこの詩の歌曲も作られている。
フランス語原文
Votre âme est un paysage choisi
Que vont charmants masques et bergamasques
Jouant du luth et dansant et quasi
Tristes sous leurs déguisements fantasques.
Tout en chantant sur le mode mineur
L'amour vainqueur et la vie opportune
Ils n'ont pas l'air de croire à leur bonheur
Et leur chanson se mêle au clair de lune,
Au calme clair de lune triste et beau,
Qui fait rêver les oiseaux dans les arbres
Et sangloter d'extase les jets d'eau,
Les grands jets d'eau sveltes parmi les marbres.[1]
和訳
あなたの魂は選ばれた風景(画)
その風景では魅力的な仮面(マスク)と踊り子(ベルガマスク)が歩く
リュートを弾いて踊りながらも
幻想的な変装の下でどこかもの悲しい。
短調の調べにのせて歌う
愛の勝利と心地よい人生を
でも幸せを信じていないようで
彼らの歌は月の光に溶け込む、
悲しく、美しい、月の光は、
木々の鳥たちには夢を見させ、
そして噴水をうっとりと啜り泣かせる、
大理石の像の間からの大きな噴水を。
出典
- ^ “Excerpt, One Hundred and One Poems by Paul Verlaine”. www.press.uchicago.edu. 2017年7月8日閲覧。
関連項目
「月の光 (詩)」の例文・使い方・用例・文例
- 月の光を浴びて
- 狼男は満月の光の下で狼に変身すると言われている。
- 「ジョンはムーンライターなんだ」「ムーンライターって何だい?」「ジョンはスーパーの社員だけど、夜はハンバーガー屋でウェイターの仕事をしてるんだ」「つまり月の光の下で働いているってことか」「だからムーンライターなのさ」
- 彼女は月の光を楽しむために電灯を消した。
- 小さな山小屋は、月の光に包まれていた。
- 私たちはみなまるで月の光に魅せられたかのように、音楽に聞き入った。
- 月の光が明るく輝いた。
- 月の光が弱い。
- 月の光が湖を照らしていた。
- 月の光が白壁に木の影を落としていた.
- さざ波立つ海面に半月の光が当たってきらきら輝いた.
- 月の光で彼女の顔が見えた.
- 月の光が窓から差し込んだ.
- 明るい月の光を浴びながら彼女と散歩をした.
- 月の光が部屋にさし込んだ.
- 窓から月の光が流れ込んでいる.
- ブラインドを上げると夜空にぽっかり浮かんだ月の光が書斎の窓から入ってきた.
- 月の光
- 月の光、月明り、月影
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