最短経路の導出とは? わかりやすく解説

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最短経路の導出

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/01 15:38 UTC 版)

大円」の記事における「最短経路の導出」の解説

大円距離」も参照 大円劣弧長が球面上の二点間を結び最短経路であることを示すために、変分法適用することができる。 点 p から別の点 q への正則経路全体の成すクラス考える。球面座標系入れて、p を北極一致させる端点以外ではどちらの通らない球面上の任意の曲線は θ := θ ( t ) , ϕ := ϕ ( t ) , ( a ≤ t ≤ b ) {\displaystyle \theta :=\theta (t),\quad \phi :=\phi (t),\quad (a\leq t\leq b)} と媒介表示できる。φ は任意の実数値をとれるものと仮定する。この座標系における無限小弧長(線素)は d s = r θ ′ 2 + ϕ ′ 2 sin 2 ⁡ θ d t {\displaystyle ds=r{\sqrt {\theta '^{2}+\phi '^{2}\sin ^{2}\theta }}\,dt} で与えられるから、p から q へ向かう曲線 γ の弧長は、曲線変数とする汎函数として S [ γ ] := r ∫ a b θ ′ 2 + ϕ ′ 2 sin 2 ⁡ θ d t {\displaystyle S[\gamma ]:=r\int _{a}^{b}{\sqrt {\theta '^{2}+\phi '^{2}\sin ^{2}\theta }}\,dt} で与えられるオイラーラグランジュ方程式に従って、S[γ] が最小化される必要十分条件sin 2 ⁡ θ ϕ ′ θ ′ 2 + ϕ ′ 2 sin 2 ⁡ θ = C {\displaystyle {\frac {\sin ^{2}\theta \phi '}{\sqrt {\theta '^{2}+\phi '^{2}\sin ^{2}\theta }}}=C} (C は t に無関係な定数)および sin ⁡ θ cos ⁡ θ ϕ ′ 2 θ ′ 2 + ϕ ′ 2 sin 2 ⁡ θ = d d t θ ′ θ ′ 2 + ϕ ′ 2 sin 2 ⁡ θ {\displaystyle {\frac {\sin \theta \cos \theta \phi '^{2}}{\sqrt {\theta '^{2}+\phi '^{2}\sin ^{2}\theta }}}={\frac {d}{dt}}{\frac {\theta '}{\sqrt {\theta '^{2}+\phi '^{2}\sin ^{2}\theta }}}} となることであるとわかる。前二つの式から、 ϕ ′ = C θ ′ sin ⁡ θ sin 2 ⁡ θ − C 2 {\displaystyle \phi '={\frac {C\theta '}{\sin \theta {\sqrt {\sin ^{2}\theta -C^{2}}}}}} を得る。両辺積分して境界条件考慮すれば、C の実解は 0 で、φ′ = 0 となり、θ は 0 から θ0 の間の任意の値となれるから、これは曲線球面経線上に載っていることを示唆している。直交座標系では x sin ⁡ ϕ 0 − y cos ⁡ ϕ 0 = 0 {\displaystyle x\sin \phi _{0}-y\cos \phi _{0}=0} が球面中心である原点を通る平面を表す。

※この「最短経路の導出」の解説は、「大円」の解説の一部です。
「最短経路の導出」を含む「大円」の記事については、「大円」の概要を参照ください。

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