書画の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/22 06:51 UTC 版)
清代前期の書は傅山や王鐸らによる明代からの流麗な行草書と董其昌の書風が一世を風靡したことの2つの現象に集約される。そして、これら世の主流とは隔絶した位置で奇抜な書法を実践して名を成した人物が、朱耷・金農・鄭燮であり、書画の両面に通じた。金農と鄭燮は金石学の勃興に伴い漢碑を習って碑学派の先駆をなした。 鄭燮の書の特徴は楷書の中に篆隷の要素を混ぜて書くことで、独特の様式を作り上げている。隷書が三分の二で、楷書がその残りという意味から、漢隷の八分書になぞらえて、六分半書(ろくぶはんしょ)と自ら称した。左右の長いはね出しや長い画の途中で筆を頓挫させるなどは黄庭堅の書風の影響である。 画は蘭・竹を得意として画名は極めて高かった。題画の小文は金農の題記とともに乾隆文壇の双璧といわれ珍重された。当時の画家は画法をもって書を書き、書法をもって画を描いたといわれるが、彼もその一人である。 鄭燮画(竹)北京・故宮博物院蔵 揚州市の痩西湖にある「鄭燮観芍亭」。扁額の「観芍亭」の3文字が鄭燮の書。
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