普遍の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/31 05:13 UTC 版)
本書は中世における普遍の地位についての議論を引き起こしたとして評価されている。ポルピュリオスはこう書いている 類と種に関してそれらが存在するかどうか、それらが純粋に独立した概念であるかどうか、それらは存在するとして物質的なものなのか非物質的なものなのか、それらは知覚の対象から独立なのか知覚の対象に含まれているのか、あるいはその他の関係する質問をされても、当然ながら私は即座にそれに答えるのを断るであろう。この種の問題は深遠を極めており、より広範囲な調査を必要とする。 彼はこれらの問題にこれ以上言及していないが、この記述が彼の著作のうちでも最も影響力の強い部分となっている。というのは、これらの質問こそが中世における普遍の地位に関する議論の土台となっているからである。普遍は心の中にのみ存在するのか、それとも実在するのか?物質的なものだとして、物体から離れて存在するものなのか、物体の一部として存在するのか?等々。
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