易建聯とは? わかりやすく解説

易建聯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/07 00:13 UTC 版)

イー・ジャンリャン
Yi Jianlian
ワシントン・ウィザーズでの易
(2011年)
引退
愛称 "阿联"
中国語 易建聯
国籍 中華人民共和国
生年月日 (1987-10-27) 1987年10月27日(37歳)
出身地 広東省鶴山市
身長(現役時) 213cm (7 ft 0 in)
体重(現役時) 108kg (238 lb)
ウィングスパン(現役時) 230cm  (7 ft 7 in)
キャリア情報
出身 広東サザンタイガース
NBAドラフト 2007年 / 1巡目 / 全体6位[11]
プロ選手期間 2002年–2023年
ポジション PF / C
背番号歴 3, 9, 31
経歴
2002–2007 広東サザンタイガース
2007–2008 ミルウォーキー・バックス
20082010 ニュージャージー・ネッツ
2010–2011 ワシントン・ウィザーズ
2011 広東サザンタイガース
2012 ダラス・マーベリックス
2012 テキサス・レジェンズ
2012–2023 広東サザンタイガース
受賞歴
  • CBAチャンピオン (2004–2006, 2013, 2019, 2020)
  • 3× CBAファイナルMVP (2006, 2013, 2019)
  • 5× CBAシーズンMVP (2013–2016, 2020)
  • 12× CBAオールスター (2004–2007, 2013–2020)
  • 2× CBA最優秀守備選手賞 (2007, 2019)
  • 2× CBAスラムダンク王 (2015, 2016)
  • FIBAアジア選手権MVP (2011, 2015)
  • 世界選手権リバウンド王 (2010)
NBA通算成績
得点 2,148 (7.9 ppg)
リバウンド 1,339 (4.9 rpg)
アシスト 192 (0.7 apg)
Stats  Basketball-Reference.com
Stats  NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ 中国
獲得メダル
男子バスケットボール
 中華人民共和国
FIBAアジア選手権
2005 ドーハ
2009 天津 大会ベスト5
2011 武漢 大会MVP
2015 長沙 大会MVP
アジア競技大会
2006 ドーハ
東アジア競技大会
2005 マカオ
FIBA U18アジア選手権
2002 クウェート
FIBA U22アジア選手権
2004 テヘラン

易 建聯えき けんれんイー・ジャンリャンYi Jianlian1987年10月27日 - )は、中国のプロバスケットボール選手広東省鶴山市出身。ポジションはパワーフォワード。213cm、108kg。

NBA加入前

プロハンドボール選手である1m99cmの父親と1m72cmの母親の間に生まれた。母親は中国代表候補に選ばれたこともあった[1]。 12歳の時にバスケットボールを始めて[2]、13歳の時には1m93cmに成長し、3m51cmの高さに手が届いた。2002年に広東サザンタイガースに入団した[1]。その年ニュージャージー州で行われたアディダスのABCDキャンプに参加している。 [2] 彼の名が初めて世界に知られたのはタイム誌の2003年8月24日号でタイトルはThe Next Yao Ming.(将来の姚明)だった。

易は中国プロバスケットボールリーグで2002-2003シーズンの新人王になり、チームを3回優勝に導いた[3]。2005年2月には16本全てのシュートを成功させ、34得点をあげている[4]。2006-07シーズン、チームは八一ロケッツに敗れて4連覇を逃した。これが彼の広東サザンタイガースでの最後のプレイとなった。

国際試合ではバスケットボールU-19世界選手権に出場した際、1試合平均18.9得点、11.5リバウンドと活躍しNBAスカウト達からの評価を上げた。2004年に行われたアテネオリンピックバスケットボール中華人民共和国代表に選ばれ、2006年バスケットボール世界選手権では1試合平均6.2得点、5.7リバウンドをあげて[5] 中国チームのコーチのみでなく、他国のコーチからも評価された[6]

NBAドラフト

ワークアウト後の易

22歳になる2009年まで中国リーグがNBA加入を認めないのではないかと予想されていた[7]。彼は2006年の初頭にその年のNBAドラフトにエントリーすることを表明したが、指名を受けることはなかった[8]

その後、2006年11月に広東サザンタイガースから彼が2007年のNBAドラフトにエントリーすることが発表された。その際、彼がシカゴ・ブルズゴールデンステート・ウォリアーズのいずれかでプレイしたいと言っていることが報道された[9][10]

そしてドラフトでミルウォーキー・バックスから指名を受けると、易はバックスとの契約をボイコットしようとした。両者の交渉は難航したが、8月29日に無事バックスと契約した。

NBAキャリア

ルーキーイーヤーとなった2007-08シーズンから先発として抜擢され、8.6得点5.2リバウンドの成績を残し、12月には月間新人賞を獲得した。11月9日ヒューストン・ロケッツ戦では中国出身のスター選手姚明との対決が実現。この試合は中国でもテレビ中継され、2億人が観戦したと言われている。 2008年オフにリチャード・ジェファーソンとのトレードでニュージャージー・ネッツに移籍した。しかし、NBAには定着することが出来ず、その後はワシントン・ウィザーズダラス・マーベリックスなどを転々とした後、2012年に広東サザンタイガースに復帰。その後リーグの中心選手として活躍し、再びNBAのスカウト陣の注目を集めるようになった。そして2016年8月17日にロサンゼルス・レイカーズと契約を結び、5シーズン振りのNBA復帰となった[11] が、チームでの役割が自身の予想と合わなかったため、シーズン開幕前に自主退団した。その後広東サザンタイガースに復帰した。

個人成績

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ

NBA

レギュラーシーズン

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2007–08 MIL 66 49 25.0 .421 .286 .841 5.2 .8 .5 .8 8.6
2008–09 NJN 61 52 23.3 .382 .343 .772 5.3 1.0 .5 .6 8.6
2009–10 52 51 31.8 .403 .366 .798 7.2 .9 .7 1.0 12.0
2010–11 WAS 63 11 17.7 .418 .231 .681 3.9 .4 .4 .5 5.6
2011–12 DAL 30 0 6.8 .378 .300 .667 1.6 .2 .2 .3 2.6
通算 272 163 22.2 .404 .333 .780 4.9 .7 .5 .7 7.9

プレーオフ

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2012 DAL 1 0 5.0 .333 .000 .000 2.0 .0 1.0 .0 2.0
通算 1 0 5.0 .333 .000 .000 2.0 .0 1.0 .0 2.0

CBA

シーズン チーム GP RPG APG FG% FT% PPG
2002–03 広東 36 3.3 .2 .580 .600 5.0
2003–04 28 5.9 .5 .517 .741 9.7
2004–05 53 10.2 1.4 .568 .717 16.8
2005–06 53 9.7 1.2 .574 .754 20.5
2006–07 39 11.5 1.1 .585 .816 24.9
2011–12 4 7.8 1.3 .439 .737 12.5
2012–13 38 10.5 1.4 .572 .718 24.2
2013–14 42 12.8 1.5 .535 .712 23.5
2014–15 45 10.9 1.3 .575 .735 27.7
2015–16 43 9.2 2.1 .549 .724 26.3
2016–17 28 10.4 1.1 .521 .727 24.2
2017–18 38 13.3 1.8 .491 .802 24.2
2018–19 38 9.3 .9 .576 .780 21.4
2019–20 14 10.1 .9 .537 .846 22.4
通算 499 9.9 1.2 .555 .739 21.0

年齢詐称疑惑

NBAの公式記録では生年月日を1987年10月27日としているが、2008年12月に1984年生まれであると報道された[12]。本人はこの問題についてコメントしていない。

その他

2012年ロンドンオリンピックの開会式では中国選手団の旗手を務めた。

脚注

関連項目

外部リンク





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