昆虫の角
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 13:59 UTC 版)
甲虫類(コウチュウ目)の昆虫、特にコガネムシ上科のオスに角を頭部と胸部、もしくはそのいずれかに持つものが多い。特に有名なのがカブトムシ亜科の昆虫であり、その角は雄同士の争いや、餌を巡って他の昆虫を追い払うのに使われる。ほかに、糞虫のダイコクコガネや、ゴミムシダマシ科(コブスジツノゴミムシダマシなど)も似たような構造と機能をした角に持つものがある。クワガタムシ科の甲虫は能動の角のように突出した構造を先頭に1対もつが、発達した大顎で、目立たない大きさの種もある。 半翅類(半翅目/カメムシ目)の昆虫、特にビワハゴロモ科やテングスケバ科などの頭部に角のような突起がある。ツノゼミ科の種類は、その胸部に奇妙な形の角を持つことで有名である。いかにも角に見える堅いとがったものを持つものもあるが、柔らかいひらひらした突起や、曲がりくねった膨らみを持つものもある。擬態に関わるものと考えられているが、想像を絶するような形のものも存在する。
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