旧内閣文庫庁舎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 15:10 UTC 版)
国立公文書館に統合される以前、1911年から1971年まで半世紀以上に亙り内閣文庫が使用していた皇居大手門内の庁舎は、現在愛知県犬山市の博物館明治村に移設されて保存されている。 旧内閣文庫の庁舎は2階建ての事務棟(本庁舎)とその背後に立つ3階建ての書庫棟からなっており、明治村に移築されたのはこのうちの本庁舎である。この建物は国会議事堂の建築で知られる大熊喜邦の設計によるもので、構造は煉瓦・石造建築で、正面中央に4本の円柱を用いて古代ギリシア・ローマの神殿風の外観に整えられたルネサンス様式の意匠をもつ。 1971年10月に国立公文書館内閣文庫が北の丸公園の公文書館庁舎に移転した後は長らく使用されずに放置されていたが、1984年になって解体された。この際、本庁舎部分のみが明治村に移築されて保存されることになり、1990年から一般に公開されている。なお、跡地には皇宮警察学校が建てられている。
※この「旧内閣文庫庁舎」の解説は、「内閣文庫」の解説の一部です。
「旧内閣文庫庁舎」を含む「内閣文庫」の記事については、「内閣文庫」の概要を参照ください。
- 旧内閣文庫庁舎のページへのリンク