日本の画賛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/23 18:40 UTC 版)
日本における画讃とは、絵画の主として上部の空白部に書き込んだ詩文を言う。別紙に書いて接続する場合もある。漢詩が多いが、和歌、俳句を書くこともある。類似のものに「色紙形」がある。 空海が真言七祖像の上部に書いた賛(京都・東寺)が古い例である。禅僧が修行を終えた弟子に自分の肖像画(頂相)に画讃をいれて、弟子に与える習慣が、鎌倉時代以降、禅宗とともに導入され、讃を絵画にいれる習慣が一般化した。室町時代には、賛詩を必須とする詩画軸、上部に賛のある寒山拾得などの禅画が多数制作された。江戸時代には狂歌や俳句の賛がある絵画や浮世絵も多い。
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