日本の画仙紙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/17 14:39 UTC 版)
日本においては、書画用の和紙を「画仙紙」の名で呼ぶ。江戸時代、日本に輸入された中国製の紙(唐紙と総称された)のうち「画箋紙」などの名で呼ばれたものがあり、文人の間で用いられた。 第二次世界大戦後、中国からの紙の輸入が途絶する状況の中で、山梨県西嶋(現在は身延町)や鳥取県青谷町・佐治村(現在はともに鳥取市)、愛媛県川之江(現在は四国中央市)といった和紙産地において、中国風の書画用紙として「画仙紙」の製造が行われるようになった。 紙材はさまざまであり、甲州画仙ではミツマタの古紙と稲わら、因州画仙では木材パルプと藁(稲わら・麦わら)がおもに用いられる。ショウガなど非木材繊維も用いられることもある。 台湾や中国本土各地、フィリピンなどで、日本式の画仙紙に似た紙の生産が行われており、安価な画仙紙として日本にも輸入されている。
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